PNH検査(フローサイトメトリー)

高感度フローサイトメトリー*(HSFC)は、PNH診断検査のゴールドスタンダードです1,3,8

  • ICCSでは、PNH診断用マルチパラメータHSFCが推奨されています1
  • HSFCは、骨髄でなく末梢血を用いて行います1,3
  • 白血球(複数の試薬を使用)と赤血球に対しPNH診断用HSFCを実施する必要があります1
    • FLAER/CD24の組み合わせを用いた顆粒球の評価により、PNHのクローンサイズを非常に正確に推定することができます1,3,7,9
    • 溶血および輸血による希釈効果のため、赤血球のみの評価は正確でない可能性があります1,3,10,11

適切な臨床的決断を下すためには明確な報告が不可欠です。報告には以下の項目を含める必要があります1,9

  • 各血球細胞系(すなわち顆粒球、単球、および赤血球)のクローンサイズ
  • タイプIIおよびタイプIIIの赤血球の割合(GPI欠損赤血球の割合)および総赤血球数
  • 使用する感度(0.01%の高感度での解析が望ましい)
  • これまでのすべてのフローサイトメトリーの結果(クローン拡大をモニターするため)
  • 国際PNH専門家会議(IPIG)は、クローンが同定された患者を6~12ヵ月ごとにルーチンにモニターするよう推奨しています 3

*クローンサイズが0.01%に低下したPNH型血球を検出します。

現行の医科診療報酬制度においては、赤血球表面抗原検査はPNHの鑑別診断のため2種類のモノクローナル抗体を用いた場合に診療報酬を算定できるとされており、顆粒球検査は算定の対象外です(2016年4月現在)。

検査では、赤血球に関してはPNH診断用高感度フローサイトメトリー(HSFC)、白血球に関しては複数の試薬1,2を用いて行う必要があります

  • 赤血球のみの評価では、溶血および輸血の希釈効果によりクローンサイズが過小に報告される可能性があります1,3-5
  • CD55とCD59の両方またはいずれかを用いる「ルーチン」検査は、PNH のクローンサイズが1%~2% 以下では、正確ではなく感度もすぐれていません1
  • 顆粒球がPNH クローンサイズを最も正確に推定します1,3,6
    • PNH顆粒球を検出するために推奨されているのは、FLAER/CD24の組み合わせです2
  • 白血球のクローンサイズに対して赤血球のクローンサイズが低値なら、血管内溶血が示唆されます1

  • 国際PNH専門家会議(IPIG)は、PNH用高感度フローサイトメトリーを施行するよう、推奨しています3
    • PNH診断の確立後:
      • 6~12ヵ月ごと
    • AAまたはRA-MDSの患者では:
      • クローン同定にかかわらず、診断時および毎年

PNHを診断するための十分な臨床評価を行うことについてさらに情報を得たい場合は、「臨床診断チートシート」をダウンロードしてください。

References: 1. Borowitz MJ, Craig FE, DiGiuseppe JA, et al; for Clinical Cytometry Society. Cytometry Part B. 2010;78B:211-230. 2. Sutherland DR, Keeney M, Illingworth A. Cytometry Part B. 2012;82B:195-208. 3. Parker C, Omine M, Richards S, et al; for International PNH Interest Group. Blood. 2005;106:3699-3709. 4. Hochsmann B, Rojewski M, Schrezenmeier H. Ann Hematol. 2011;90:887-899. 5. Sutherland DR, Kuek N, Azcona-Olivera J, et al.Am J Clin Pathol. 2009;132:564-572. 6. Brodsky R, Schrezenmeier H, Muus P, et al. Blood. 2009:114: Abstract 3007. 7. Brodsky RA. How I treat paroxysmal nocturnal hemoglobinuria. Blood. 2009;113:6522-6527. 8. Sharma VR. Paroxysmal nocturnal hemoglobinuria: pathogenesis, testing, and diagnosis. Clin Adv Hematol Oncol. 2013;11:1-11. 9. Sutherland DR, Keeney M, Illingworth A. Practical guidelines for the high-sensitivity detection and monitoring of paroxysmal nocturnal hemoglobinuria clones by flow cytometry. Cytometry Part B. 2012;82B:195-208. 10. Hochsmann B, Rojewski M, Schrezenmeier H. Paroxysmal nocturnal hemoglobinuria (PNH): higher sensitivity and validity in diagnosis and serial monitoring by flow cytometric analysis of reticulocytes. Ann Hematol. 2011;90:887-889. 11. Sutherland DR, Kuek N, Azcona-Olivera J, et al. Use of a FLAER-based WBC assay in the primary screening of PNH clones. Am J Clin Pathol. 2009;132:564-572. 12. Data on file, Alexion Pharmaceuticals, Inc.; 2009.