担当医師と話し合いましょう
PNHとつきあううえで大切なことは、担当医師に自分の体調の変化を正しく理解してもらうことです。症状の詳細がわかれば、担当医師は診察時により正確に病状の把握がしやすくなります。
あなたと担当医師がそろってPNHを理解していくことが、この病気とうまくつきあっていくうえで大切なことです。
体調の変化を記録に残しましょう
PNHとのつきあいが長くなると、PNHの症状に慣れてしまって、症状のあるときでも「普通」だと感じてしまうことがあります。体調の変化や臨床検査値の記録を残しておけば、以前に比べて、PNHの病態が進んでいるか、それともPNHとうまくつきあえるようになってきているのか、あなた自身もわかります。
通院していない日にあらわれた症状を担当医師に正しく伝えるためにも、体調の変化を記録に残しておきましょう。
体調の変化の記録には
「PNH記録ノート~症状と臨床検査値~」や「PNH記録ノートアプリ」を
ご利用ください。
こちらをご覧ください
伝える内容をあらかじめ整理しておきましょう
- いつ
- 症状があらわれはじめたのはいつですか?常に感じていますか?
それとも、いつも決まったときにあらわれますか?
- どんな症状
- PNHと関係ない症状と思っても、自覚したすべての症状を説明しましょう。
- どこ
- からだのどの部位ですか?
- 程度
- 症状はどのくらいの強さですか?(少し痛い、とても痛い、など)
- たとえば…
- 先月から、週に2回くらいお腹の左側がズキズキと痛くなることがあります。午前中に痛くなることが多いです。
横になると少し楽になりますが、夜まで痛みは少し残っています。
臨床検査の結果について質問しましょう
臨床検査の結果を担当医師に聞き、自分でもわかるようにしましょう。もし、わからないことや質問があったら担当医師に聞いてみましょう。
- たとえば…
-
- この臨床検査値は何を意味していますか?
- 正常値を上回っている(または下回っている)ということは、どういうことですか?
- どうしたら正常値まで戻りますか?
あなたはひとりではありません
PNHはまれな病気ですが、決してひとりで悩まないでください。専門の知識をもった医師や医療スタッフ、同じ病気をもつ患者さんのネットワークを活用してこの病気とうまくつきあっていきましょう。
患者さんのネットワークについて
紹介しています
【監修】大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学招聘教授 西村 純一 先生
作成年月:2024年4月