PNHの治療は、溶血に対する治療と骨髄不全に対する治療に大別されます。
骨髄不全に対しては、おおむね再生不良性貧血の治療方針に準じます。
溶血に対しては、溶血所見に基づいた重症度に準じて行われます。
軽症では経過観察に加え支持療法が行われます。
中等症以上では抗補体療法が対象となり、効果をもとに根治療法としての造血幹細胞移植が検討されます(図1)1)。
図1:PNHの治療フローチャート